抜群のセンスで表現の可能性を広げるダンサー Yuta Nakamura
様々な感情から日常の些細なことまで、あらゆることをダンスとして表現するダンサー、Yuta Nakamura。高校生の頃からダンスにのめり込み、シーンに頭角を現し始める。2015年にはダンスチーム“GANMI”を設立、ディレクターとしてチームを『VIBE JAPAN』優勝へと導く。その後日本代表となった同チームは、全米最高峰のダンスコンペティション
『VIBE DANCE COMPETITION XXI』日本人チーム初優勝という快挙を成し遂げる。GANMI卒業後は、様々な才能を持ったメンバーが集まるクリエイティブクルー、“YDK Apartment”を設立。また、D.LEAGUEに参画している“avex ROYALBRATS”のディレクターも務めるなど、活躍の場を広げている。今回のインタビューでは彼の表現力やダンサーとしての哲学を深掘りしていった。また、撮影当日に曲選びを行い、即興で踊ってもらったダンス映像も撮影。そちらも併せてお楽しみいただきたい!
Q.ダンスを始めたきっかけを教えてください。
「当時、『ダンス甲子園』が24時間テレビの中で復活していて、中学3年生の時に見て『ダンスすげえな。』と思ったのが一番初めのきっかけですね。その後、高校入学の時に当時あった『前略プロフィール』というウェブ上のサービスで、ダンス部に一緒に入らないか誘ってくれた子がいて。『ダンス甲子園』が強く印象に残っていたということもあって、ダンスを始めました。最初は遊びの延長のような感じでやっていたんですけど、高校2年生の頃から本格的にのめり込み始めましたね。」
Q.現在のダンス活動を教えてください。
「現在はYDK Apartmentというチームをやっています。ダンスチームというよりは、クリエイタークルーという形で、映像をやっている人がいたりとか、アパレル、ダンスをやっている人もいます。あとは、avex ROYALBRATSという、D.LEAGUEに参加しているチームのディレクター兼ダンサーもやっています。」

Q.ご自身のダンサーとしての強みはなんだと思いますか?
「よく言われるのは、音を可視化するというか、『体から音見えるね。』みたいな(笑)。ショーケースなどで踊る時も、音の際立ちかたとか、曲に対してどういうアプローチをして振りにするかは結構考えていると思います。あとは、ありがたいことに振り付けのお仕事もいただいたりするので、そのあたりが強みですかね。」
Q.2019年に単独で渡米し、アメリカ各地でダンスの活動をされておりましたが、その体験で得ることができたものはなんだと思いますか?
「一番大きかったのは、ダンスの話というよりはもっとパーソナルな部分の話になるんですけど、人の愛の偉大さみたいなところを感じました。もちろん友達ができたのもあるんですけど、向こうで少し働いたりとか、学校に行ったりしていろんな経験をさせてもらうなかで、人の温かさに触れたというか。人に対する接し方とか、よく言われているアメリカの人たちのフリーダムさとか、そういうものをカルチャーとして受け取ったなという感覚がありましたね。ダンスに関しても、その当時アメリカにいた時の状態のダンスが自分の中で最も調子がいいなと思うところもあるので、心と体のどちらも大切なものをいただいたなという感じがありますね。」
Q.GANMI・YDK Apartmentと名だたるCrewをプロデュースし結果も残して来ましたが、結果を出すために必要なことはなんだと思いますか?
「すごい質問ですね(笑)。意外とみんなが言えないようなことを言っちゃうというところはあるのかもしれないですね。例えば、『このチームでここまでやっていきたい』とか、ちょっと他の人が恥ずかしいと思うようなことを、意外と僕は全然恥ずかしがらずに言えちゃう(笑)。それを言ってしまえば、その他のネガティブな部分は別に大したことじゃなくなりますね。そこまでにいろんなことがあって、でも絶対に諦めないのが大切なので。やめなければ絶対成功するという精神は常にあります。あとは、自分が一番楽しむことも大切ですね。自分が楽しんでいる姿を見てくれる人に届けることが大切なので。僕の流儀としては、『あんまり期待しないでください』というのがあって。僕は勝手にやるので、勝手に楽しんでもらえたら一番嬉しい。自分が幸せになるために生まれてきているという考え方なので、『自分が幸せになるついでに周りも幸せになってくれたら嬉しいな』と思っています。」
Q.avex ROYALBRATSでは毎回様々なテーマで観ている人を楽しませるステージを作っておりますが、そのアイデアをどのようにしてダンスに落とし込んでいるのでしょうか?
「それで言うと、落とし込んでいる感覚はあんまりなくて。自分の表現ができるツールをダンスしか持っていないから今それをやっているだけで、もし音楽とか歌をやっていたら全然ダンスでなくてもいいのかなとは思っているんですけど。作品を作ることが日常化しちゃっているので、落とし込むみたいなことはあんまり考えていないですね。まずアイデアが生まれて、次にどうやったらダンスでそれを表現できるか考えるので、『落とし込む』という感覚はあまりないのかなと思います。」
「ただ、『落とし込みたいもの』は結構変なところにあって、日常に潜んでるものが多いのかもしれないですね。たとえば、電車とか。D.LEAGUEに初めて参加した時に、パフォーマンスが電車の中のようなシーンからスタートするんですけど、あれは『Shibuya Meltdown』からインスパイアを受けました。よく渋谷でぐちゃぐちゃになっている人を見かけるじゃないですか。そういう光景を見て、これって相当なことだなと思って。そこまでになってしまうほどストレスを溜めているか、めっちゃ疲れているかのどっちかじゃないですか。それがちょっとかっこよくも映るし、頑張っている人たちを褒め称えたり、鼓舞するような作品にしたいというのがありましたね。そういうところからインスパイアを受けて作品にしたら、自分が表現していることに対して意味があるんじゃないかなと思います。」
Q.ご自身のダンサー人生において、ターニングポイントはどこだと思いますか?
「ロサンゼルス行ったことだと思いますね。GANMIをやっていたことも大きいのかな。GANMIをやっている最中に1年間ロサンゼルスに行って、戻ってきてから卒業したので、その時期の4年間ですかね。それがなかったら今の自分はないと思います。」
Q.ダンスを仕事にしようと考えている人に向けてアドバイスをお願いします。
「いろんな種類のダンスの仕事があるので、まずは知ることですね。ダンスの関わり方って結構難しくて。それこそインストラクターやりたい、バックダンサーやりたい、振り付けしやりたい、とか色々あると思うんですけど、『自分にハマるもの』と『自分がやりたいもの』の両方を持っておくといいと思います。やっぱり稼ぐとか食べていくことってどの業界でも難しいことだと思うんですけど、ダンスは特に厳しい業界だと思っていて。『やれること』と『やりたいこと』って違うので、どうしてもやりたいことで稼げないこともあるし。そういう時に、自分がやれることもしっかり持ちつつ、本当にやりたいことをしっかりやるのが大事だと思います。まずは自己分析をしっかりしてもらって、自分は何が得意で何が好きなのかという部分をしっかり考えた上で、自分で目標を立てて行動すればいいと思います。辞めなければ必ず成就するものだと思ってやってもらえると嬉しいですね。」
Q.様々な方面でご活躍されているYuta Nakamuraさんですが、今後の展望や野望を是非お聞かせください。
「そうですね、来年こういうことをやろうと決めたことがあるので、それは追い追い楽しみにしていてくださいというのはあるんですけど(笑)。最終的なところで言うと、ダンスを踊り続ける、作品をつくり続けるというのは僕の中でやっておかないとダメだという使命感というか、義務感みたいなものがありますね。」
「それを続けつつ、やっぱりダンスアーティストっていう肩書きというか、たとえばバックダンサーとかではなく自分がメインで動いていくダンサーのロールモデルになれたらいいなと思っています。だから、プレイヤーとして有名になるっていうのは、まずひとつ夢としてあると思いますね。徐々にアーティストとして扱っていただけるようになってきている実感はあるので、そこの頂上を目指したいとは思っています。あとは、自分が売れたいとか有名になりたいという気持ちの根本にあるのが世界平和で。自分ができる世界平和への貢献って、ダンスを作ったり作品を作ったりして、お客さんが感動してくれて、その感動してくれた感情を持つことで、怒りだったり悲しみだったりといったネガティブな感情が少し減るんじゃないかなと思って。そういう貢献を続けることも僕にとっての使命なんじゃないかなと思っています。」

Talk about styling
「新鮮でしたね。昔はストリート系の格好というか、スポーティーな格好をすることが多かったんですけど、今日着させてもらってこの感じもいけるなと思いました(笑)。ズボンも踊りやすいタイプのズボンでしたね。」
着用ウェア
アトモス ジャングル ファティーグ ジャケット
ma24f-jk007-blk
税込 ¥19,800
https://www.atmos-tokyo.com/item/atmosapparel/ma24f-jk007-blk
アトモス エンブロイダリー クラシックロゴ Tシャツ
ma24s-ts001-wht
税込 ¥6,050
https://www.atmos-tokyo.com/item/atmosapparel/ma24s-ts001-wht
アトモス ナイロン カーゴ パンツ
ma24f-lp007-blk
税込 ¥16,500
https://www.atmos-tokyo.com/item/atmosapparel/ma24f-lp007-blk



Talk about sneakers
「僕は普段サンダルをよく履くので、スニーカーを履いたのは久しぶりで。スニーカーを履くとしてもソールが薄いものが多いので、こんなに足が疲れないんだなって思いました。やっぱりがっちりホールドされている靴って、ちゃんと考えられて作られているんだなって思ったのと、シンプルに黒でもやっぱり可愛い。派手な格好をしない人とか、フォーマルな格好にも合わせやすいんじゃないかなと思いました。あと、たとえばローファーじゃなくスニーカーを履いて、ちょっと外すけど色は黒で統一する、みたいな合わせ方でもすごくいいなって思いました。踊る時ももちろんですけど、普段使いも可愛いくなりそうで良かったです。」

着用スニーカー
ナイキ エア ズーム ペガサス ウェーブ
ib0612-001
税込 ¥21,780
https://www.atmos-tokyo.com/item/nike/ib0612-001?np=suggest

YutaNakamura profile
高校生の時にテレビで見たダンス番組に感銘を受けダンスを始め、ダンススクールには通わず独学でダンスを学び数々のダンスイベントに出演し、下積み時代を送る。
2015年、ダンスチーム"GANMI"を設立。
ディレクター、振付師、ダンサーとして活動。
設立後2ヶ月で見事に振付全国大会『VIBE JAPAN』にて優勝を果たし日本代表に。
翌年2016年
全米最高峰のダンスコンペティション
『VIBE DANCE COMPETITION XXI』にて
日本人チーム初優勝という快挙を成し遂げ【世界一】の称号を得る。
その業績を皮切りにダンサー、コレオグラファー、ディレクターとしての頭角を現し
日本・アジア・アメリカなどのアーティストへの振付も行う。
更には日本を代表するジュニアチームの振付、ディレクションを担当し
ジュニア世界大会で優勝・準優勝へと導く。
2019年 単独で渡米。自身の技術をさらに磨きつつアメリカでのダンスコミュニケーションを築き Show出演、出展など積極的に活動。 更にはLA/NYなどアメリカ各地でのワークショップを行う。 一年間の留学を終え日本に帰国後GANMIを卒業。
その後Creator Crew"YDK Apartment"を新たに設立。 設立はや1ヶ月で『VIBE JAPAN』で優勝を遂げ 次回の世界大会 『VIBE DANCE COMPETITION XXV』の出場権を獲得。
2020年、2021年
新型コロナウィルスの影響でダンス・エンタメ界の活動が自粛気味の中
YDK Apartmentとして斬新な作品を数多く発表。
先日行われたLegend Tokyo Chronicleでは5分映像作品部門で最優秀作品賞を受賞。
アーティストへのPV制作やディレクション、振付も行いながらYouTube.Tiktok等のSNSでの活動も行い
設立約1年で各SNS総フォロワー数は40万を超え、日本国内更には海外での関心を集めている。
現在日本発のダンスプロリーグD.LEAGUEにてavex ROYALBRATSの監督兼ダンサーを務め就任初年度に年間準優勝を果たし2年目は第3位に導く。
作品のみではなくディレクションしている楽曲にも定評があり音楽プロデュース能力も身につけ始める。22-23シーズンには結成2年目にして豊洲ピットでのワンマンライブを開催しダンサーとして出演しながらもLIVEの総合演出も務めており、約2000人を動員、チケット完売も成し遂げる。
3年目の現在も勢力的に活動しており今年は初の全国ツアーも控えている。
ダンサー、アーティスト活動のみでなく有名アーティストへの振付やディレクションも務めマルチに活動中。