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DANCERS FILE

【DANCERS FILE Vol.54】The ReiNest by ReiNa

2024.05.18

ReiNa率いるダンスクルーThe ReiNest

HipHopやPoppinを基調としながらも、しなりと迫力のあるキレを持ち合わせた独特のダンスで見る者を魅了するダンサーReiNa。数々のバトルイベントでの優勝をきっかけに注目を集め、若いながらも国内外で広く活躍しており、NCT Uの「Make A Wish(Birthday Song)」の振付が話題を呼んだことも記憶に新しい。今回はそんな彼女が率いるクルー、"The ReiNest"のメンバーと共にDANCERS FILEに登場。

撮影当日に曲選びから振り作りまでしてもらい、即興でワンムーブ踊ってもらったダンス映像を撮影。クルーの培ってきたチームワークと迫力あるパフォーマンスをぜひ余すことなくご覧いただきたい!

「仲のいい友達が地元のダンスサークルに通っていて、その子が誘ってくれて体験レッスンに行ったのがはじめのきっかけですね。5歳の時だったんですけど、そこでもうビビっ!て、超楽しい!みたいになって(笑) そこから毎週通うようになりましたね。」

「主にアーティストさんへの振り付けやダンスレッスンをやらせてもらっています。他にはナンバーを出したりとか、“The ReiNest”というユニットチームを組んで、ショーケースに出たりもしています。」

「私のレッスンに来てくれてた子たちの中でも、とくに熱い気持ちを持ってついてきてくれた子達と組んでいます。海外によく行っていて、定期的にレッスンをすることが厳しかった中、練習会を開いていたんですね。少しずつ定番のメンバーが固まってきて、皆からも刺激をもらい、みんなともっとブラッシュアップしていきたいなと思うようになっていきました。また、私自身“rht.”の活動を通してチームワークの大切さや楽しさを感じ、それをもっと伝えていきたいなという気持ちになったのもあり、結成いたしました。

今後の活動については、チーム名の話にはなるんですけど、“The ReiNest”は、私の名前が入ってるのと、最後が“est”で終わるので、最上級的なニュアンスも含まれていて。常にトップを目指してる集団という意味も込めています。あとは、“nest”というのが英語で帰ってくる場所とか、巣、居場所とか、そういう意味があって。みんながダンスしたいって思うときに集まって、みんなでレベルアップできる場所、逆にダンス以外の時でも集まれる、戻ってこられる場所、居場所であってほしいなと思っています。こうしたことを大切にしつつ、活躍の場を広げていけたらいいなと思います。」

「やっぱり一番は楽しんでほしいっていうのがありますね。そのためには自分のスタイルをただ本人たちにあてるのではなくて、本人たちの好きそうなスタイルを研究して、この子はこういうジャンルやこういうムーブが好きそうだなといったところを考えていますね。ただ私が一方的に振り付けるのではなくて、キャッチボールができるように、チームごとにカラーを少し変えたりもしつつ、 私のエッセンスは入れながらも楽しめる振り付けにしています。」

「やっぱり海外の方っていい意味で主張がちゃんとある人が多くて、向こうに行った時に少しでもクローズドになってしまうと友達もできないし、ダンスにもそれが出てしまいますね。常にオープンになって、この人のレッスン受けてみようとか、この人に話しかけてみようかな、とか。緊張もするとは思うんですけど、海外にいるからこそはっちゃけてみよう、いつもの自分よりもぶっ飛んだことやってみよう的なマインドがあると、君かっこいいね!みたいになると思います。言語の壁が日本人としては大きいと思うんですけど、そこを怖がらずにアグレッシブにいく精神が大事なのかなと思います。」

「最近ありがたいことに審査員もさせていただくことが増えて思ったのですが、やはり個性的だと印象に残りやすいですね。基礎があるのが当たり前の中で、あとはそこからは自分の個性で勝負ってなった時に、その個性にどれだけ熱を注げているか、そこを追求できるかが大きなポイントになってくると思いますね。自分が少しでも得意なのかもって思うことがあったら深堀りしてみるのがめちゃめちゃ大事で。追求した上で違うなと思ったら別のことをトライでもいいと思うし。私自身も学生時代にいろんなジャンルを習ってみて今のこのスタイルがあるので、いろんなものに挑戦して追求しまくることが大事だと思いますね。」

「たくさんあるんですけど、ひとつ絶対的にこれだ!って思うのがあって。中学3年生の時に出た、“Radikal Forze”の“7toSmoke”というシンガポールのバトルで優勝したことですね。それが初めて出た海外のソロバトルでしたね。お客さんがたくさんいたのでめちゃめちゃ緊張してたんですけど、アドレナリンが出すぎてあんま覚えてないというか(笑) それこそさっき私が言ったように、自分の殻を破ったからこそお客さんも沸いたし、優勝することもできたので。それをきっかけに海外の人も私に目をつけてくださって、海外のワークショップのオファーもいただけるようになっていきました。私が日本から世界に行けるようになった大きなきっかけがそこだったのかなって思ってます。」

「やっぱり気持ちが大事ですね。ダンスに限らずどの仕事も簡単なものってないと思っていて。自分との戦いでもありますよね。もちろんダンサーとしてもいろいろな道があると思うんですけど、とにかく最終的には気持ちの部分でダンスを楽しめないとしんどくなる時が来るというか。私は学生の時に多くの人に見てもらえるようになって、周りの人にびっくりされて、褒められて、自分もいい気持ちになるんですけど、そこから自分がちゃんとお仕事として責任を持ってやるってなった時に、プレッシャーを感じて。これでいいのかなあって、めちゃくちゃ悩む時期がありました。今もひとつずつ山を登っている気持ちです(笑) そこを超えたときに、最終的にダンスが楽しいって心の底から思えたからこそ、続けたいって思えました。あとは、常に現状に満足せずに新しいことに挑戦するのと、探検していろんなところに目を向けて、自分をアップデートし続けることが大事かなと思います。」

「今はダンスの楽しさをもっともっと広めていきたいっていうのが私の中で1番の思いですね。自分たちの年下の世代の子にいろんなダンスの楽しさを教えたいなとも思うし、最近では振り付けもさせていただけるので、ダンサー以外にもダンスを始めるきっかけを与えられるような存在になれたらいいなと思いますね。ダンスやっててよかったとか、ダンス楽しいって思えるような、きっかけの1人になりたいです。」

Talk about styling

「普段ヒップホップのジャンルをやってるので、ビッグシルエットなのがすごい私の好みです。まずパンツはすごく好きなサイズ感で、シルエットがストンと落ちるのが、自分の体のスタイルにもすごい合う感じで好きですね。あとは、このパンツに施されてるラインとナイキのスウォッシュがめちゃめちゃ可愛いなと思って。これ私物ですごいお気に入りで、もう1個ブルーを買ってるんですけど(笑) で、このTシャツは他のみんなともお揃いなんですけど、このナイキのスウォッシュが表に大きく出てるデザインがすごくお気に入りですね。それからトップスのニットは、フードの形が特徴的というか、可愛いなと思って。スタイリストさんに安全ピンで上まで捲し上げてとめてもらって、中に着ているスウォッシュをちょっと見えるようにしたのもポイントです!」

Talk about sneakers

「普段エアフォースは好きでめちゃめちゃ履きます! 私的には1番靴の中で踊りやすいタイプの形というか。このスニーカーはスウォッシュ部分がシルバーでサイバーな雰囲気の光沢感があるのと、チャームがついてるので、ダンスしたときに動いて可愛い。お気に入りです!」

着用スニーカー
NIKE W AIR FORCE 1 '07 NN SE
fn8540-100
税込 ¥17,270
https://www.atmos-pink.com/lp/nike-cyber-drip-collection

また、今回は“The ReiNest”のメンバーにもミニインタビューを敢行。クルーの主宰であるReiNaさんへの思いを伺った!

KAIO

「小さい頃からずっとお世話になっている、いちばんの先生です。」

MEIBI

「大尊敬という言葉では収まりきらないくらいビッグリスペクトです。大好きです!」

Keito

「自分がダンスをやっていく上で絶対に外せない存在というか。先生でありつつも友達のような感覚もあって、とにかく憧れの存在です。」

Yuuna

「尊敬していて、憧れてもいて、人柄も本当に大好きで、ReiNaちゃんみたいな人になりたいと思って頑張っています!」

Ryoji

「憧れの人!っていう感じですね。」

noally

「とにかくダンスを楽しむことがいちばんだし、もっと気楽に自分の好きなようにダンスしていいんだと思わせてくれたのが、ReiNaちゃんだし、今のこの環境を作ってくれたのもReiNaちゃんだし、感謝でいっぱいの存在です。」

Mizuki
「人柄も優しいし、いつも友達みたいにしてくれるけど、なんでも踊れちゃうようなとんでもない方で、いつも恐縮です!って感じです(笑)」

LUNA

「自分が落ち込んでいるときにReiNaちゃんのダンスを見ると、自分ももっとスキルアップして彼女についていけるように頑張りたいと思わせてくれるような存在ですし、一言で表すと、『夢』っていう存在です。」

MiU

「私がダンスで悩んでいたときに、ReiNaちゃんに出会ったら、人生が360度変わって、第二の人生を歩めたなって思ってて。彼女を通して、他のダンサーの方がなかなかできないような経験を自分は一緒にさせてもらったりだとか、一緒にアメリカに行って、その後に今度は自分で一人で行ってっていう挑戦のきっかけにもなっていたりもして。一生憧れの大先生です!」

Mahiro

「先生でもあるんですけど、人生を変えてくれた人だと思っていて。私が女性ダンサーの中でいちばん憧れていた人だったんですけど、彼女のところに行き着くまでにいろいろなことがあって。でも最終的にやっぱりReiNaちゃんについていきたいって思ったのは、ダンスだけでなく人柄だったり、美味しそうに食べるところとか、全てにおいてカッコいいし、可愛いし、優しいし、天才なんです、女神様です!!」

ReiNa profile

ダンサー、コレオグラファー。
5歳からダンスを始め、幅広いジャンルを習得。クリス・ブラウンのMVやジャスティン・ビーバーのライブに出演。
19歳の時、初めて振り付けを手がけたStray Kidsの『Back Door』やNCT Uの『Make A Wish』を皮切りに、多数のK-POPアーティストを担当。2023年、BE:FIRSTのメンバーSOTAと共作した『Mainstream』が国内外から大反響。
今年4月24日にリリースとなる新曲『Masterplan』で再びSOTA×ReiNaのタッグが振り付けを担当し、話題を呼んでいる。

STAFF CREDIT

Movie:

MoonKitchenFilms
https://www.instagram.com/moonkitchenfilms/